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キセロフィタからの採種
キセロフィタはおそらく自家受粉するのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうか。
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昨年、開花した株が一株だけだったにもかかわらず、種ができたからです。
しかも、ちゃんと発芽能力のある種子です。
種ができると花の付け根の子房の部分が膨らみ出します。
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キセロフィタの実生
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Xerophyta trichophyllaから採れた種子を取り蒔きしたら、これまたすぐに発芽しました。
これがあのサイズになるのは一体何年かかるのでしょうか。成長スピードは遅そうですよね。
こちらの可愛い子たちは、うっかり腰水を切らせてしまった結果、ちょっとした乾燥に耐え切れず消滅してしまいました。残念でした。
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乾燥に強いと言われるキセロフィタといえども、実生した直後はやはり腰水キープで行かないとダメそうですね。
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去年の種子がどの程度使えるのかわかりませんが、かなり種子が余っているんですよね。
欲しい方がいれば差し上げたいくらいなんですが。
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キセロフィタ三種類の表面感
登場した三種類のキセロフィタの表面感の特徴を下記に説明します。
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Xerophyta trichophylla (キセロフィタ・トリコフィラ)
Xerophyta trichophylla (キセロフィタ・トリコフィラ)は、細かい根のような繊維状のもので埋め尽くされているような表面です。
最初は虫が湧いているのかと思い、落としそうになりました。
そして焦げ目がついてる個体が多いです。それだけ山火事が頻発する地域に生息しているということでしょうか。
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Xerophyta retinervis (キセロフィタ・レティネルビス)
Xerophyta retinervis (キセロフィタ・レティネルビス)の表面は、細かいうろこ状に折り重なって出来ています。Monkey tail(猿の尻尾)というあだ名もあるようで、確かに動物の毛並みのようにも見えますね。
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Xerophyta argentea (キセロフィタ・アルジェンテア)
Xerophyta argentea (キセロフィタ・アルジェンテア)は、トリコフィラと、レティネルビスを足して二で割ったような雰囲気ですが、どういうわけか、地衣類が付着していることが多いですね。
地衣類が付着しているということは、トリコフィラに比べて山火事などが起きにくい場所で生息している可能性があります。
また、地衣類とは、植物(藻)と菌類の融合体みたいなもので、コケのようにも見えますが、全く違うものです。
付着している地衣類は、ウメノキゴケにとてもよく似ています。
ウメノキゴケは世界中の温暖な地域に分布しているようなのですが、似た種類もたくさんあるようなので、これがウメノキゴケかはわかりません。
ちなみに盆栽において地衣類が付着していると、自然の趣があって良いとされることもあるようですね。地衣類は付着している植物とセットのようなところがあるので、引っぺがして他の木にくっつけようとしても、うまくついてくれなかったりするそうです。
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次は最後のページですが、キセロフィタの輸入時の植物検疫トラブルや、キセロフィタのまとめなどです。
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