埼玉県は久喜市菖蒲町にある園芸店、むさし野さんに行ってきました。
第一回目の訪問は2015年12月2日、風景の写真はニ回目訪問の2016年2月6日です。
お店の外観。温室を改造したような雰囲気。
この店は細長い感じで、以外と敷地が広い気がします。
空が広く長閑な埼玉の風景。
二回とも車で訪れましたが、電車だとアクセス悪そうな気がします。
店内の様子。
むさし野 HPの写真で見るよりも実際は、若干ゴチャゴチャしてるような雰囲気ですが、価格がリーズナブルな気がします。
苗などもお店の人が増やしたりしているんでしょうか?
店の外の謳い文句として生産直売の店とあります。
花苗なども色々あるんですが、お花系はあまり詳しくないので特徴が分かりませんでした。
あとこちらのお店は、観葉植物のレンタルなども生業としているらしいです。
掘り出し物が見つけられそうなお店です。値段がついてないものは聞いてみましょう。意外と安く譲ってくれるかもしれません。
ほぼ外のような売り場。一応屋内。
そしてこのお店の特筆すべき点ですが、店長が猫ということです。
しまという猫ちゃんで15才というご老体。この店に来る理由の50%がこの猫店長です。
毛並みもよくて、おとなしくかわいい子です。二回目訪問時はレジ前で終始お昼寝中でした。
これは是非伝えたいということで、HPから写真を拝借してしまいました。
すいません。メンバーズカードを作ったので許して下さい。
第一回目訪問時の戦利品
パキポディウム サウンデルシー(Pachypodium saundersii)
和名 白馬城
25cmくらいの高さ。 4000円 お気に入りの一鉢。
シルバーグレイでスペイシーな表面感。冬の寒さで葉が落ち気味です。なるべく太らせたい。
※鉢カバーはその後に訪れる黒田園芸さんにて購入したもの。
エクメア・ファスキアタ(Aechmea fasciata)
和名 シマサンゴアナナス(縞珊瑚アナナス)
店のカドの目立たない場所で、ロクに土も入っていない鉢内でぐったりしていたのを発見。
値段を聞いてみたら、う〜ん、300円でいいですよ。とのことで即購入。
タンクブロメリアに興味津々でしたので。
購入時点で子株付き。
後から知ることになりましたが、この品種は国際的に登録された増殖禁止品種らしいです。と言っても、こいつらは勝手に増殖していくようなものなので、譲渡や販売したりしなければいいんじゃないでしょうか。
そもそも増殖禁止品種ということがあること自体はじめて知りました。なんでこの品種なんだろう。もっとダメそうな品種とかある気がしますが。
とりあえず子株はあげられないみたいです。
葉が長いのでハンギング向き。ピンクのケバい光は、オシャレのためではなく、植物育成用のLEDライトです。
増殖ではなく育成です。
そして、イランイランの木。Cananga odorata バンレイシ科カナンガ属
1900円くらい。
こちらも色がシルバーグレイのような感じ。木って意外と茶色じゃない場合って結構ありますよね。
イランイランといえば香木でエッセンシャルオイルなどのイメージですが、そういった香りはこの状態ではしません。
なんかヒョロヒョロした木の形状がオシャレです。
↓フィカス・ウンベラータ(Ficus umbellata) 300円
鳥形の絶妙な鉢カバーはデンマークの巨匠 Bjorn Wiinblad(ビョルン ウィンブラッド)氏の作品。
最近ウィンブラッドさんの作品を鉢カバーにするのがちょっとしたマイブームです。
鳥のぼんやりした表情と、ウンベラのでっかい葉っぱが見事にマッチしている。と、思っています。
そういえば、このウンベラは表に出しておいたら、おそらく犯人であるカラスに鉢を倒されてダメージを受けた事がありました。この鳥の鉢カバーはデコイ的な効果ももたらしてくれると期待しています。
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第二回目訪問時の戦利品
でっかいラン
シンビジューム (Cymbidium) ショパンの調べ
4800円の販売価格が1200円になっていました。
イエローグリーンの色が素敵です。
シンビジュームは花が咲いた後に、いつまでも花をつけておくと、株自体のパワーがとられてしまうようなので、早めに花と切ってしまった方がいいようです。
という訳で、購入後、数日観賞して、バッサリいきました。
切った花はかなり存在感があるので、花瓶に生けました。
↑今回のボスキャラでした。
現在、世界らん展日本大賞2016やっていますよね。ちょっと行きたいかもと思っていましたが、入場料が高いので今回はスルーします。
そして、チランジアのフレクスオーサ (Tillandsia flexuosa) 800円
傷などありましたが結構大きめです。
↓パキポディウム・ラメリー (Pachypodium lameri) 800円
パキポディウムの仲間が800円!?と思いましたが、この後日に行った埼玉のお店でも同様の値段帯がありました。パキポの中でもラメリーは安めっぽいですね。
↓ペヨーテことロフォフォラ(Lophophora williamsii) 和名 鳥羽玉
780円
オザキフラワーパークではウバダマは安いもので3000円はしたので780円は安いのではと思います。
土、少ないです。笑
余談ですが、このペヨーテはネイティブアメリカンの方々が宗教儀式で使用します。
メスカリンをはじめ様々なフェネチルアミン系アルカロイドを含んでおり(wikiより)ドラッグ的な幻覚効果があるようです。乾燥させたものを食べます。
もちろん、そういう効果があるから買った訳ではないですよ。
見た目もかわいくて以前から気になっていました。乾燥させて食べるなんてもってのほかです。
ちょっとうろ覚えでもあるのですが、ガスヴァンサント監督の過去の作品カウガールブルース。
この映画の後半あたりにペヨーテが出てきたような気がします。間違えてたらすいません。
指がデカイ、主人公のユマサーマンがヒッチハイクしたりしている映画でしたが内容もあまり覚えていません。笑
あとこのかなり人気があったアメリカのドラマ。
ソプラノズ
こちらでも、シーズン4か5くらいで、ラスベガスに旅行中の主人公トニーがペヨーテでグデングデンになるエピソードが確かにありました。
あとはジョニーデップがハゲの役を演じる、テリーギリアムの「ラスベガスをやっつけろ」
こちらもかなりドラッグ満載な映画で、劇中でペヨーテが出てきたかは覚えていませんが、この映画のジョニーデップが演じるモデルとなった、アウトローなジャーナリスト(作家) ハンター・S・トンプソン。
(ハゲ役といっても、誰かにやらされた訳ではなく、ジョニーデップ本人が主人公のモデルであるトンプソン氏を敬愛し、自ら演じたかったようです。)
そんなトンプソンが、ドラッグの個人使用の自由を訴えてコロラド州のアスペンの保安官に立候補した際、実際に使った選挙ポスターのシンボルマークにもペヨーテが使われています。
なぜか指が6本。2本の親指と4本の指でペヨーテを握っています。
そんなアウトロージャーナリストであるトンプソン氏の著書としてヘルズエンジェルズに密着したものもあります。気になりつつも、未読。
飛躍しまくりですが、とりあえず話題に事欠かないアメリカの文化に根ざしたサボテン ウバダマことペヨーテ君でした。
ペヨーテというと中島らも氏のこともちょっと思い出します。
ともあれ、猫店長が間違えて店内のペヨーテを口にしないことを願っています。
とても苦く吐き気を伴うようなので、食べても戻す確率高しです。
話はだいぶ逸れましたが、とりあえず、むさし野はとても楽しく好きな園芸店のひとつになりました。
8日や18日、28日などのハチ(鉢)がつく日は、鉢植え商品1割引!!
メンバーズカード作ったのでまた行きます。
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2017.06.12 追記
この記事投稿以降、幾度も訪れている むさし野 園芸さんですが、上記に登場した猫店長のしまちゃんが2017年3月にお亡くなりになられたようです。
16才ということで大往生だったようです。
あの店に行く楽しみの一つだったので、深い喪失感に襲われました。
看板猫としてかなりの人気者だった猫店長のご冥福をお祈りします。
店長不在になっても、通い続けたいと思います。
ありがとう猫店長。
twelve 青木 健太朗