2014年 8月28日~30日、北海道札幌に行ってきました。それを今更ですがアップです。
札幌国際芸術祭 2014が目的でした。
新千歳空港
空港内のアイヌ工芸品店アイヌモシリ。
とりあえず何も購入しませんでしたが、アイヌ刺繍の着物とか、木彫りの盆とかマキリとかは毎度手に取って見てしまいます。
数年前に来たときに比べると空港内色々と変わっていました。
温泉?のような施設や映画館もあるようでした。
空港から札幌駅へ。
信玄のコク味噌。その名も「信州」
ビジュアルが貧弱ですが、それもそのはず、これはハーフサイズです。昼もだいぶ過ぎていたので、夕食に備えハーフサイズにしました。
美味しかったです。
こちら、狸小路(たぬきこうじ)。そう言う名前のアーケード。
近くに行くなら行ってみたいと思っていた札幌ネペンテス。
SOUTH2 WEST8名前の由来にもなっているこちらの住所。
南2 西8。
大通り公園
なんか一部、工事とかしているみたいでシートがかかってたりしました。
北海道庁旧本庁舎
通称「赤レンガ」
こちらでは、特別展示 「伊福部 昭・掛川 源一郎」展 が見れました。
掛川源一郎 氏(1913-2007)は室蘭市生まれの写真家です。アイヌ民族の暮らし、風俗、自然との関わり、そして北海道の近代風景などを撮っています。
伊福部昭 氏(1914-2006)は釧路市出身の日本の現代音楽を代表する作曲家の一人で、ゴジラの映画音楽で知られる人物です。
(詳しくはリンクを参照下さい)
こちらは札幌大通地下ギャラリー 500m美術館の端の方にあったアイヌ刺繍の展示です。
こういった刺繍は、主にアイヌ着物に刺繍されたもので、袖口や裾など、着物の空いている部分から悪いものが入ってこないようにと、魔除け的な意味合いもあり施されたりしているようです。
そのモチーフにも色々な意味があり、自然などのあれこれを表現してたりします。
アイヌの着物。欲しいです。
そして、これ。
4800円。
高すぎ。
とうもろこしの一粒一粒がLVモノグラムなっています。とのような事は書かれていません。説明を見る限り普通の種なようでしたが何故、こんなに高いのだろう、、、。
普通のとうもろこしの種なんてダイソーとかでも売ってるんじゃないですかね。
LOUIS VUITTONがこの芸術祭に絡んでいるので、こういった限定商品めいたものなどもチラホラ見られました。
ジンギスカンで有名なすすきのの「だるま」に行こうと思っていましたが並び過ぎだったため断念。サッポロファクトリーにタクシーで移動。
サッポロビールが飲みたいという事でこちら。羊の肉を食べました。
定番、時計台
次の日、とりあえず北海道神宮に行きたいので円山公園の方へ。
神社内に潜入。この建物はなんだっけ、忘れてしまいました。
ちなみにこちら神社に行く際の重要情報ですが、特に行かれる方には知っておいた方がいいであろう情報ですが、それは、ここのカラスです。
これより前はカラスごときが〜なんて思っていたりもしましたが、かなり凶暴な動物なんだと知りました。
コンビニなどのビニール袋に反応し木の上から襲ってきます。
しかも頭が良く狡猾なので、現地の方曰く男女を見分けて、女性のみの場合に直接攻撃してきます。
食べ物もってたりとかも危険ですね。前を歩いていた女性の外国人観光客がビニール袋を持っていた事により襲われていました。
調べたところによると、頭をくちばしでつつくというよりは、背後からの足を使った攻撃なようです。 頭らへんをバサバサと行ったり来たり蹴られます。
すれすれをかなり低空飛行で横切ったりと威嚇してきます。
木の上でこっちを見てないようなフリをして近づいてきたら要注意ですよ。
とはいえ、こういう野生動物と人間とのいざこざの原因の一つとしては、人間が安易にその場限りの感情でエサを与えてしまったりする行為なども起因しているようです。
野生のクマとか色んな野生動物に言えることなのかもしれないですが、野良猫をみたらエサをあげたくなってしまう僕も問題有りですね。というか難しい問題が根源にあるのだと思います。
この北海道神宮、かつてあった神社のランクみたいなものの上位の官幣大社(かんぺいたいしゃ)(現在、旧官幣大社)になっていた神社だそうです。
祀られている神様は、大国魂神、大那牟遅神、少彦名神の開拓三神。そして明治天皇。
同じく官幣大社で、開拓三神が祀られている、台湾神宮(かつて台北市にあった神社)との関係性というか因果関係みたいな事なども色々考えてしまいました。
北と南の両端で、両方とも火災があったことなども(北海道神宮は放火による火災、台湾神宮は飛行機の墜落による火災ですが、、)
おおぬさゲットしました。
こちらは神社敷地内にある六花亭。僕フリーズドライのチョコがけイチゴが好きです。ホワイトチョコじゃない方。
円山エリアを脱出して、D&Department北海道へこちらランチ。
右上、角煮ですがターメリックが効いててうまかったです。
バスにのって移動しました。
北海道立近代美術館です。
こちらは色々と大きめの作品なども多く、見応えもありました。
建物自体も良い感じでした。
雪の結晶の写真。
ガッツリ読んでなかったんですが、研究者って感じで良かったです。
かなり飛び飛びですが、近代美術館を後にして、バスで次の目的地へ。
札幌芸術の森へ。 バスで少々時間かかりました。ちょっと離れているんですね。
敷地内にキノコが自生。毒ありか?
中谷芙二子の「霧の彫刻」の新作《FOGSCAPE #47412》
無駄にGIF作ってみました。ちゃんと見れるかな。重い。動かないなと思ったら5秒ぐらい待ってみて下さい。笑
なんだか、時間ごとに霧が出てくるだけで単純と言えば単純ですが、前が見えなくなるほどの霧に包まれる感覚は、なぜかとても楽しかったです。
こちらは巨大なスクリーンと両面の合わせ鏡による 作品。どこまでも続いているように見える。
こちら数種類の蜘蛛に作らせた作品。
懐かしのアシリチェプノミの今年Verのポスターを施設内で発見。
アシリチェプノミは1982年(復活)から続くアイヌの鮭を祭る伝統儀式です。豊平川沿いで行われます。何年か前に参加してきました。知らない人が食いかけた棒に刺した鮭が回ってきますよ。
話はそれましたが、こちらの札幌芸術の森はかなり敷地が広いので、全部見れませんでした。
奥の方にあった彫刻などのエリアは全く見れませんでした。常設作品だったような気がしたのでいつかリベンジしたいですね。
そしてバス移動で、前日にタクシーの運転手さんに聞いたジンギスカンのお店。
名前だけ聞くとちょっぴり不安にもなりましたが、たどり着いて感動しました。こちらのお店、中心地からちょっと遠いです。
ちなみにジンギスカン漢字では成吉思汗と書きます。
料理名に汗って漢字入れるなよって思うのは野暮です。
ジンギスカンも、もともとは日本軍の旧満州への進出の際に持ち帰られた野戦料理がルーツになっているそうです。こちらジンギスカンのwiki←意外と情報量が多く、読み応えがあります。
おいしかったです!肉。
人気のだるまは行けませんでしたが、こちらのツキサップじんぎすかんクラブかなり良かったです。なんかまた行きたいです。
クラブというのはただの店舗名だけではなく、実際に倶楽部だったそうです。羊をめぐる冒険したい方は是非調べてみて下さい。あまり情報出てきませんが。
こちらは空港内の垂れ幕。イランカラプテ(アイヌ語で、こんにちは)。
アイヌ民族の地位向上などを考えるプロジェクト。
あまり詳しくは分からないのですが、なにやら2007年9月13日に国連総会で採択された「先住民族の権利に関する国際連合宣言」がきっかけとなって、アイヌを先住民族として認めるよう政府に促すような動きが元になっているのですかね。
プロジェクトの利権的なあれこれは分かりかねますが、たとえマイノリティな民族であったとしても、そういった人々がいままで生きてきた厚み、歴史が表れている貴重な文化や芸術などは、正面から尊重できるような世の中、社会であった方がいいと思います。
マイノリティといえばアメリカのネイティブや、カナダのイヌイットなどや世界各地のそういった事にも同じように思う事ですが。
アイヌは狩猟民族で、宗教は多神教というか八百万みたいなアニミズム、自然の動物だったりあらゆるものに神は宿っているというような考え方だと思うのですが、そういった自然に寄り添うような生き方、考え方は一神教のソレよりも自身の存在に対して謙虚な感じがして個人的に好感が持てます。
アイヌ文化に興味がある方はアイヌ神謡集 知里 幸恵 もいいですよ。薄いですし、ぼんやりしながらでもサッと読めます。
ちなみにアイヌは文字を持たないので、こういった神話というか物語は全てが口承によって語り継がれたものです。すごいですね!
刺青の文化もあるのも興味深いです。こういった土着的な民族の刺青文化みたいなものは、アイヌだけでなく、琉球民族のハジチなどにも見られるように、世界各地で見られる文化だと思います。
それは一種の通過儀礼、イニシエーションだと思いますが、どういう事かというとおそらく現在の衛生面でもしっかり管理されたタトゥーとは異なり、だいぶ劣悪な環境での施術になったと思うので、感染症などによるリスクもたくさんあったと思います。例えば破傷風だったり。
刺青を入れた後に当時的な謎の死を遂げた人たちは結構たくさんいたのではないでしょうか。
リスクを伴うからこその通過儀礼であると思いますし、まぁ色々と隅々まで興味深いなと思っているんです。
アイヌ、羊、ビール、そして黒板家!北海道バンザイ!!
※めちゃくちゃ長くなっちゃいました。すみませんでした。最後まで読んでくれた暇な人がいたら、それはとても嬉しいことです。
twelve 青木 健太朗