Hans Øster(ハンス オスター) 財布まとめ

かねてより気になっていたデンマークの革職人ハンス・オスター(Hans Øster , Hans Oster) 氏の財布を購入しました。

銀座の北欧の匠でのみ手に入る逸品です。

自身への備忘録をかねて、お店の方に聞いた情報なども含めた製品についての内容になっています。

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ブラウンの長財布型。黒っぽく見えますがブラウンです。(黒もあるようです)

デザインとしてはユニセックスということですが、若干かわいらしい雰囲気な気がします。

(中央の留め具などのデザインがないフラットなタイプも見たことがあるので注文すれば手に入るかもしれません。)

同デザインでもこれが一番大きいタイプで、中、小と3サイズあったと思います。その他、もっとシンプルなタイプの、二つ折りと長い札入れのタイプがサンプルとして置いてあるようです。

 

税込み価格 ¥76,680- (増税後価格)

値段はその時のレートなどにより変動があるのかもしれないのでお店で確認して下さい。

去年の年末に注文をして半年以上の時間を経て7月にようやく到着しました。

ハンスオスター氏は60歳くらいらしく、制作スピードものんびりとしているようで、注文後しばらく待つ事になるようです。

1年待つというのも全然あるようです。

 

 

まわりの知人たちが長財布にする事により金回りが良くなると言っていたのに触発されて、二つ折り派でしたが長財布デビュー。

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手入れはとくに必要ないそうです。たまに手でなでるだけでいいようです。

それだけで経年のエイジングによって美しい飴色になっていくようです。

革が飴色になっていくという表現は、科学的なクロームなめしではなく、植物から抽出されるタンニンなめしの特徴なようです。

接着剤も天然のものを使用しているそうです。

天然のなめしや、天然物の材料を使うのは、工程数が多くなったりたいへん手間がかかるため、コストも必然的に上がってくるようです。

(でも科学的な材料ができる前は すべて天然の方法だったのかと思うと、とてもうらやましく思う一方、なめされた革製品自体が高級品とかでなかなか手に入れづらい物だったのかも〜なんて思います。)

 

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縫い糸はナイロンと仰っていたと思います。

 

中央の白いボタン状の留め具は、かつてはおそらく象牙の素材が使われていたようですが、現在はマンモスの牙が使われているようです。よく見ると美しいマーブル模様です。

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マンモス牙はツンドラ(永久凍土)の氷が温暖化により溶けて、中からたくさん出てきたそうで、象牙に質感が酷似しているため同じような使い方がされているそうです。mini2014-07-25 01.52.16

新しく作られる象牙製品の元になる象牙の素材の入手経路は密猟の疑いも強いようなので好んで買いたくはないと思います。

象牙目的の密輸の為に、頭部のみをぶった切られた象の死骸の写真を見たことがありますが、とてもかわいそうです。

 

 

ハナシは飛びましたが、開閉部のパーツを金具ではなく、革の穴で作っていますが、使っても使っても穴がバカにならないのは日本の革職人も不思議がっているようです。

ハンスオスター氏によれば、金属より革の方が丈夫で長持ちするという哲学からこのディテールは生まれているようですね。

さすが革という素材を知り尽くした巨匠です。
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この穴。

 

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マンモスきばパーツです。

 

こちらはハンスオスターロゴ。

ただこちらも日本仕様で、ハンスオスター氏はロゴすら入れたくなかったようですが、日本人はそう言ったブランドロゴが好きだからといって頼んでこのマークを入れてもらっているそうです。

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値段も決して安くはないですし、一生使うつもりで使おうと思います。

ハンスオスター氏の製品は、革好きが最後にたどりつく革製品というように言われていて、デンマークの人にとっても憧れの品だそうです。

それで一生モノというのはただの言葉だけではなく、こちらの北欧の匠さんに頼めば、壊れた際にパーツごとの交換が可能なようです。

修理の価格は思ったよりリーズナブルでした。

1パーツ修理でも数千円という感じでした。

もっともかなり堅牢な作りなようなので、修理の依頼もそこまで多くないような雰囲気でした。

そういう部分も含めてまさに一生モノに相応しいですね。

 

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最終的な仕上げはお客様が施すという理念があるようで、大切に大切に使ってツルッツルの飴色になればいいなと思っています。

長年使ったこの財布を見せてもらいましたが、本当にツヤツヤでした。

 

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ハンスオスター氏はその技量からエルメスの革職人としてのオファーもあったようですが、そんな素敵な誘いも断ってしまったという過去があるようです。

 

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現在でも購入可能ですので、気になる方はハンスオスター氏がお元気なうちに。

万年筆マニアにとっては筒状の万年筆ケースもかなり欠かせないプロダクトなようです。

一本差しで14000円と18000円だったような。(太さによって異なるようです。)二本差しタイプと四本差しの形もあるようです。

ベルトなんかも売ってましたね。20000円くらいだったような。うろ覚えです。

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↑こちらはデンマークのクローネ。

購入時にいただけます。幸せを呼んでくれるみたいな感じだったような。

 

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説明文

 

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こちらで購入可能です。

 

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こちらの製品以外にも面白い物がたくさんある素敵なお店です。

2Fはビンテージ、アンティークのようなものが所狭しと並べられています。3Fはギャラリーだったと思います。

北欧好きな方は目の保養にもなるかと思います。

 

こちら続編記事
twelve 青木 健太朗