2016年12月16日、世田谷ボロ市に行ってきました。
植物のお店が何店か出るとのことで、それが目当てです。
午前10時くらいを狙っていこうと思いましたが家を出るのが大幅に遅くなり、結局着いたのは14時くらいでした。
車で行ったのですが、道路も交通規制をしていたり、周辺の混雑具合など、思ったよりも規模が大きくてびっくりしました。
メインの通り?か分からないですが、とりあえずこの辺から。
(プライバシーに配慮して顔面には、ぼかしを入れました。)
かなり人が多かったです。
そして色々なお店がありました。
このボロ市は、なんとなくのイメージで戦後の闇市的なスタートなのかなと思っていましたが、調べてみるとその歴史はかなり古く、「1578年、北条氏政の「楽市掟書」により世田谷城下で始まった楽市を嚆矢とする」(wiki調べ) とのことです。
wikiによると代官餅というのが有名らしいのですが、上記の写真はそれなんでしょうか?ボロ市饅頭となっています。
お腹空いてましたけど、植物への欲求と、混雑しすぎにより、他の店はほぼスルーしました。
カンナがたくさん売ってました。古道具のお店。
こちら戦前の教科書。300円なり。
戦争といえば、全然話関係ないですが、先日見たアニメ映画「この世界の片隅に」とても良かったですよ。
話逸れましたが、ここに書いてありました。伝統400年と。
その他、定番の縁日系屋台。
こんな感じで進んでいくとありました。
グランカクタスさんと、ISHII PLANT NURSERYさんが隣合わせで出店されていました。
多くの人がボロ市に来ているので、このお店を訪れる方も様々なようでした。
僕の様に比較的にマニアックなものを目当てに来た方などももちろんいましたが、おばちゃんなどがこの植物は花が咲くの?とか質問していたり、または値段にビックリしていったりなど和やかな雰囲気でした。
エケベリアなどの比較的リーズナブルなものなどももちろん売っていましたが。
↓グランカクタスさん (一応ぼかしかけていますが、小林会長もいらっしゃいました。)
グランカクタスさんは、僕の住んでいる埼玉から千葉のお店まで行くと結構時間がかかるので、こういう機会になんか買うのもいいかなと思ったんですが、今回はこちらでは買いませんでした。
手頃なサイズのユーフォルビア・アトロビリディス(Euphorbia atroviridis)に後ろ髪を引かれました。
石井さんのお店は実店舗がない為、ビッグバザールなど出店の機会がないと直では買えませんのでこれを機会に。(インスタのDMなどでは通販などもできるようですが。)
以前も、万物想や、パキポディウムビスピノーサムなどを購入させていただきましたが、購入後の株自体、なんかとても安定感がある気がします。
こちらで、色々お話を聞いたりして、タコものユーフォルビアをゲットしました。戦利品は後述。
最近、以前にも増してユーフォルビアが好きです。
五反田のビッグバザールだと混雑しすぎていて、ロクに話ができませんでしたが、ボロ市の方ではお客さんが度々途切れるので、そのタイミングを見計らって、色々と育成方法など気になっていることが聞けました。
石井さんのお店を後にして、神社方面へ歩く。
こちらは神棚屋さん。
なんか本当に多種多様なお店があった気がします。
さらに奥へ進むと鶴仙園さんが。
スペースが広いので品数豊富です。
鉢なども売られていました。
鶴仙園さんではユーフォルビア ギムノカリキオイデス(Euphorbia gymnocalycioides)をゲットしました。
こちらは神社です。この辺で携帯のバッテリーが尽きました。他にも盆栽系のお店や、植木鉢だけの店なども出ていました。
この日は後に予定があり、ボロ市の植物以外の部分をあまり堪能できませんでしたが、それでも十分楽しかったです。
ボロ市は毎年1月の15・16日と、12月の15・16日に開催されるらしく、次は1月ですね。12月と1月って近いですよね。夏と冬みたいな分け方すればいいのにと、ついつい思ってしまいます。
ビッグバザールなどの多肉専門の即売会よりも雰囲気が少し異なりこれはこれで良かったです。
そんなに長居はしていないつもりでしたが、駐車料金はそれなりに高かったです、、、。
そういえば、以前お邪魔した竹尾シャボテンの竹尾さんも、昔はボロ市に参加してたとの事ををおっしゃってたような。
多肉や、サボテン系にも馴染みが深いイベントなのでしょうか。
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せたがやのボロ市
開 催 日 12月15・16日 1月15・16日
時間 午前9時~午後8時
場所 世田谷区ボロ市通り
交通機関
東急世田谷線世田谷・上町駅下車 東急・小田急バス上町停留所下車
お問合せ
世田谷区 世田谷総合支所地域振興課 電話03-5432-2831
世田谷ボロ市保存会 電話03-3429-1829 (当日のみ)
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戦利品
ISHIIさんのとこから購入した、ユーフォルビア クラバリオイデス (Euphorbia clavarioides)。
要するにタコものってやつです。
isla del pescadoさんの情報によると、和名は飛頭蛮という妖怪の怪しげな名称が当てられているとのことです。
そして頭の高さが揃っているものは、Euphorbia clavarioides var. truncata となり、和名は神蛇丸という、飛頭蛮よりも高貴な感じのする名前になるようです。
truncataはハオルチアの玉扇もこの名称で、断ち切ったというラテン語の意味があるようですが、水平に揃うような感じの形状にこの名称がつくのでしょうか。ラテン語勉強したいですね。
こちらは実生で育てられたとのことです。5年くらいと言っていたような。
こういったレアなタコものを、受粉させて採種して、実生させる…。
いいですね〜。
この角度からが可愛らしいです。
あとこちら、鶴仙園さんで購入した。ユーフォルビア ギムノカリキオイデス(Euphorbia gymnocalycioides)↓
↑知らない人が見たら完全にサボテンですよね。
ユーフォルビアなのでサボテンではないです。種小名のギムノカリキオイデスとはギムノカリキウムに似ているって意味で、ギムノカリキウムはサボテンの種名ですよね。
今回は二つ購入しましたが、両方とも種小名には語尾に〜オイデスがつく系の名称でした。
なになにオイデスという種小名は、ラテン語で、なになにに似ているって意味なわけですが、こういった名前シリーズで色々調べてみるのも面白いですよね。
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ハエマンサス。ここからは今回、購入したものではなりません。
ハエマントイデスもハエマンサスに似てるやつって感じだと思います。
上の二つに比べたら遥かにリーズナブルな植物ですが、意外と気に入ってます。マユハケオモト(眉刷毛万年青)とも呼ばれるそうです。眉毛を書く筆ってことでしょうか。↓
↑存在感がなんか可愛らしいんですよね。
それに似てるとされるのが、↓ブーファン ハエマントイデス(Boophane haemanthoides)。
南アフリカの冬型巨大球根です。
余談、ハエマントイデスはディスティカに比べると分球しやすいそうです。と、この前どっかで聞きました。
ハエマンサスが眉刷毛オモトと呼ばれる一方でブーファンは花粉などに毒があり目がチカチカすることから目痛花って呼ばれているそうです。間違ってもブーファンの花を眉はけにしないように。球根系ってけっこう毒持ってるやつ多いですよね。
で、ハエマンサスとハエマントイデスは、球根で葉の出方なども似てるのでオイデスがつけられていると思いますが、そもそもなになにオイデスって後になってる方の植物ってなんだか名前がないみたいでかわいそうですよね。
進化の順番で早い方が、ベースになっているならなんとなく納得いきますが、おそらくは人が見つけた順番で早い方がベースになっているっぽいですよね。
もしそうだとしたら、ちゃんと名前つけてやってと思いますが、まあこれで覚えてしまったので、ただでさえ多い種類名がさらにややこしくなるので、やっぱりもうそのままでいいです。
ハエマンサスの花に、おそらくはアブの仲間が遊びに来ました。
葉を食べるイモムシや、カイガラムシなどの害虫系はできることなら勘弁してほしいものですが、こう言ったポリネーター系の昆虫たちが植物と戯れていると、なんだか微笑ましいです。そういえば夏はよくミツバチが遊びに来ていました。
冬型、秋春型は夏型に比べてあまり持っていません。なので夏型に比べて出し入れが楽です。
あとこいつ、エリオスペルマム パラドクサム(Eriospermum paradoxum) 霧氷玉
こやつが付属器を展開してきたっぽくて嬉しいです。雑草だったらショックです。
レア種のチレコドン シングラリス(Tylecodon singularis)。
上の写真とは別の個体をもう一個持っているんですが、シングラリスの最大の特徴とも言える一枚の葉っぱがなんと取れてしまいました、、、。
葉が取れた後は、小さな塊根のみで、あとは枯れてしまうんではないかと相当ショックでした。チレコドンとは似つかない、なんかそれこそエリオスペルマムみたいな感じだったと思います。
ですが、一応、埋めて潅水や日に当てていましたら、成長の季節だからか、
葉が取れてから、2週間くらいで小さな葉を展開してきているようです。
マジで頑張れ!と心からエールを送っています。ちゃんとした葉が復活したらご報告いたします。
チレコドン シングラリスは葉が取れても復活すると判明。みたいな感じで。
以前、も出てきたカタフ(Commiphora kataf)ですが、コミフォラはあまりにもバッツリと強剪定しなければ、全然大丈夫そうなので、ピヨンピヨン出ている枝を剪定しました。
強剪定しても癒合剤など塗って、傷口からの蒸散などを防げば大丈夫みたいですが、まさか怖くてこのカタフにはできないです。
盆栽の本などを見ると、休眠期に剪定するとあった気がしたんですが、これもやはりこの季節がいいんでしょうか。
ユーフォルビアのハマちゃんことハマタ(Euphorbia hamata)。鬼棲木。まあまあ嫌いではない和名です。
タコものではなく、コーデックスのような、潅木のような。なんか不思議なやつです。
あと鉢です。
DOGUさんの塩ビ鉢。西武の鶴仙園さんにて取り扱いがありました。
配管のパーツのようなものに千円単位のお金を出すのは若干気が引けますが、プラ鉢好きとしては結構好感が持てました。
熱伝導率が低いので寒い日も安心ですね。それとなんか現在の流行っている感じの陶器鉢との潮流とは異なる雰囲気で、ついつい買ってしまいました。マリオの土管も彷彿とさせます。
タリナム カフルム(Talinum caffrum)をとりあえず入れてみました。なかなか探しても見つからないいい感じの深さの鉢です。
あとBROWN by 2-tacsによる、おじさん鉢。
笠間焼きらしいです。(茨城県笠間市)
職人による手作りなので一個一個微妙に表情が異なるようです。
ちゃんと鉢底穴も開いていますが、なんとなく鉢カバーとして、ブーファン ディスティカ(Boophane disticha Transvaal form)をセット。鉢皿も付属。
ちなみにこのデザインでマグカップもあるので。きになる方は是非。
アメリカのビンテージマグカップにもこういう雰囲気のってなかったでしたっけ。
成長期が様々な多肉植物。
年中楽しみがあり、飽きません。
twelve 青木 健太朗