構想期間、3年…工事施工期間、数ヶ月…
2013年の個人的大事業だった青木荘のトイレおよび水回りスペースのリフォーム工事がついに完成しました。
ビフォーアフターのような観点でサッと流し見ししてもらえればと思います。
自分で色々決めて、大工さんに頼んでという工事は初めてでした。
(関わった業者さんは、大工さん、電気屋さん、水道屋さん、壁紙屋さんなどさまざま)
コストカットとオシャレさアップを狙い、調達できるものは自分で揃えようということになりました。
どこに何を配置するかなどを考えるのはとても楽しいですが、意外と大変でした。
こちら施工前の荒廃したマッドマックスような世紀末的 洗面所。
あまり使っていませんでしたが、ホントにこの状態で放置してありました。
荒廃の原因にもなっていた、段ボールや邪魔な物を排除。
すでに施工の為の養生がしてあります。
そして年代物の洗面台は撤去。
写真に写っているガスメーターもここでは不要と判断し東京ガス様に撤去していただきました。こちらの撤去作業は無料。
床より下の軒下?屋根裏?1階と2階の間?呼び方はよくわかりませんが、床板を外す事により、ねずみ達の居住スペースが露出。(そういった意味ではウチは2世帯住宅です。)
暗黒部を塞ぎ、洗面ボウルのレイアウト。
洗面台はコストカットのため、ヤフーオークションにて格安を購入。
この辺はこだわると本当にキリがなく、ピンとキリの間の金額の幅もかなり広いので、こだわりるボーダーラインの引き際が決め手ではと思いました。
本当は イタリアの高級水栓メーカー DORNBRACHT (ドンブラハ) や、アメリカ高級水栓メーカー KOHLER (コーラー) の洗面ボウルなどが僕の心をがっちりキャッチしてなかなか放してくれませんでしたが、金額の桁が一個変わってしまうレベルなので、そういった希望は来世に持っていくとして、ここは コスパ重視で即決。
電気用のコンセント配線もばっちり。洗面台ベースも設置。
かなりこちらの希望に添って色々やってくれる大工さんだったので、細かい部分も指示しました。
こちらでああだこうだ注文をつけることにより、素人的な仕上がりになるのを少しでも回避しようと、デパートやカフェなど外部のおしゃれトイレおよび水回りを色々参考にしました。
そして壁にも板を貼ってもらう。
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そして、、、
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いっきに完成図。
こだわったポイントその1
この陶器のアンティーク調照明スイッチ。
陶器とおそらく金属部分はブラス(真鍮)。
電気屋のおじさんはこんなスイッチは初めて取り付けたと言っていました。
今回は壁に配線のコードを埋め込みましたが、外国映画などでこういった古いスイッチ類を見ると、配線のコードはわざわざ壁に埋め込まずに剥き出しだったりする事が大ですよね。
なので、あえて剥き出しでもかえって雰囲気出るかもですね。
こだわったポイントその2
洗面台座から上にタイルを貼りました。
こだわったポイントその3
壁紙。
ウイリアムモリスではないですが、一応ウイリアムモリスの壁紙の会社の社長のライセンスシリーズでイギリスの田舎の家などによく使われていた であろう壁紙のデザインを復刻したラインだそうです。
ここを訪れた人、何人かにフレッドペリーのだと思ったとか言われましたが、こういった月桂樹、月桂冠のモチーフはLaurel wreathというらしくヨーロッパの伝統的なデザインなどもろもろによく登場するモチーフです。(古代ギリシアのオリンピアの祭典の勝者が冠ったことから勝利のモチーフみたいなものとして、かなり歴史古いですね。)
廉価性とデザイン性をバランスよく兼ね備えてるんじゃないかというらへんで妥協でもないですが着地。
洗面ボウルの右側にあるペーパータオル用のボックスはDIYにて作製!
こういう木製プロダクトは、ど真ん中っていうデザインもなかなかみつからないですし、みつかっても意外と高かったりするので、コストカット出来て良かったです。
鏡のキャビネットはIKEAにて16000円くらいの収納式をチョイス。
収納があると思わなければ、無駄に幅のあるモノリスのような図体もなかなか愛嬌があります。
指示ではもう5cmくらい上に設置する予定が、低くなってしまったのは大工さんの凡ミス。
かつて客間に使用していたモロッコのスターシェードはこっちに引っ越し。
白い壁もマスキングをしてアイボリーペンキを塗り直しました。
IKEAキャビネットは意外と収納が高い優れもの。
自分で組み立てるのかなりめんどくさかったですが。全面的に鏡面。本物の鏡は前面のみ。
あとこちらは念願のドイツの水栓メーカーGROHE(グローエ)の蛇口をゲット。
といってもこれ何年も前のモデルな為、こちらも格安で入手。6000円くらいでしょうか。もともとの定価は5万くらいするものだったような。
ちなみに、ドイツ製の水栓メーカーでhansgrohe(ハンスグローエ) というなんだか似た名前のブランドがあります。
この両社は元々同族系が分離した会社なので、元をたどると同じらしいです。プーマとアディダスみたいなものなのかな。
とにかくつるっつるの水栓をつける事が出来て幸せです。
あと石けん皿は贅沢にもエルメスのガダルキヴィールの皿を使ってみました。
このガダルキヴィールシリーズはスペインの地名が名前の由来になっているそうです。
絵付けはプリントなようです。ですがそこはエルメス、プリント自体にも熟練の職人が携わっているらしく、裏側のイラストにはプリントを施した職人ごとのマークが分かれています。
石けん皿のほうのマークは魚で、もう一個のスシプレートの方はお花のマークでした。集めたくなっちゃいます。
今まで青木荘のウィークポイントであった水回りをパワーアップする事が出来て良かったです。
温水器も設置したことにより、冬はお湯で手が洗える幸せを実感しています。
次回はリフォーム記第2章のトイレ編です。
青木 健太朗