スリランカカレー 紅茶屋さん さいたま市大宮区三橋 (2019.01.13)

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徐々に料理が到着しました。

こちらが料理の全貌です。

全体で撮ったこの写真はちょっとわかりづらいですね。下にもう少し寄った写真を載せていきます。


写真ですと大きさが伝わりませんが、一つ一つのお皿にもそれなりのボリュームがあります。

個々の料理の名称は聞けなかったので具材での説明になります。

メインとなるチキンのカレー。
上:ビーツが使われたスパイス料理。
左:大根のスパイス料理。右:人参のスパイス料理。
上のガラスの小皿:スリランカ料理には欠かせないというボル サンボール(ふりかけのような存在)。

左:ブロッコリーのスパイス料理。右上:レンズ豆のスパイス料理。

ちなみにこのボル サンボールは、唐辛子、ココナッツ、モルディブフィッシュ、たまねぎなどの材料で構成されています。(ボルというのはココナッツという意味だそうです、)

このモルディブフィッシュとは、ハガツオを茹でて、燻煙して、乾燥させた、日本の鰹節のような万能調味料、保存食らしいです。鰹節のような出汁の概念というよりは調味料や食材として使うみたいです。日本から遠く離れたスリランカで偶然にも同じような食材が出来たというのも面白いですね。

左上:ターメリックとシナモンのライス。
左下:りんごのサラダ。真ん中手前:ナスのスパイス料理。右:いんげんのスパイス料理。

このように、料理の品数がとても豊富です。

そういえば、上の写真には写っていない、里芋のスパイス料理もありました。

(料理の内容は日によって変わるようです。)

写真に写っている紅茶は、食後の紅茶とは別で食前から出てくるものです。

後に紹介しますが、さらに食後の紅茶と、ちょっとしたデザートも付きます。

この時点でボリュームは充分ですが、さらにおかわりも可能です。

この内容で一人あたり1300円という衝撃的なプライスです。

普通この金額で、この品目は食べられないですよ。

※ちなみに2019年3月からランチ代金が変わるそうです。

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スリランカ料理の食べ方は、下記の写真のようにライスを中心に盛って、右にメインの料理など、周りを囲むようにそれぞれの料理を盛り付けていくようです。

そして肝心なのは手前にスペースを空けておくことです。
この空いたスペースで、それぞれの料理を混ぜて食べるようです。

盛り付け完了の図。
盛り付け完了の図 その2。

そして、ここで来ました。「手食」の誘いです。

誘いと言っても、「スプーン・フォークで食べますか?それとも、手で食べますか?」とたずねられるだけで、もちろん無理矢理ということではありません。僕はどうしようと一瞬迷いましたが、初の手食スタイルにチャレンジしてみることにしました。
作法として手の使い方や食べ方が決まっています。

わからない方でも、お店の方が親切に教えてくれます。

同行したうちの奥さんや、周りのお客さんたちはスプーン・フォーク派でした。

初の手食体験。
カレーファンの方々は、お店によって手食で食べるようです。
ちなみに手食の場合、手を洗うフィンガーボールも出してくれます。

このような食から派生する背景の文化にも興味を持っているので、スリランカ文化の一部を体験できたようで面白かったです。

どの料理も優しい味付けで、体にとても良さそうです。

スリランカ料理は、ココナッツ(ヤシ)をかなり多用するようで、今回の料理でも、メインのチキンカレー以外はだいたいココナッツミルクが使われているようでマイルドな味でした。

料理に使われている油はココナッツオイル(ヤシ油)です。この油は健康面でも相当、優秀だそうです。

ちなみにスリランカの家庭ではヤシを栽培している方が多く、自分の家のヤシの実(ココナッツ)から毎朝、エキストラバージンココナッツオイルを搾るようです。

メインのチキンカレーは少し辛さがありまして、ふりかけのように使うサンボールも辛いです。

しかしそれ以外の料理は辛くはなく、優しい味付けでした。

上の写真のようにたくさんの種類の料理が出るので、お腹いっぱいになること間違いなしです。

僕はどちらかというと少食気味なので、すべて食べきれず少し残してしまったのが悔やまれます。

こちらのデザートはキリパニというものです。ヨーグルトにキトルシロップというクジャクヤシの蜜をかけたものだそうです。

クジャクヤシ(孔雀椰子)というのもヤシの一種なんですね。

お店の方曰く、ヤシは3000種類くらいあるみたいですね。すごい。

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紅茶はこちらのリストから選びます。

紅茶屋さんの紅茶たちです。

食後の紅茶はキリテにしました。

これは、スキムミルク(脱脂粉乳)と砂糖と紅茶を混ぜたものだそうです。

キリテというのもキリがミルク、テがティー(紅茶)を意味しているそうで、ミルクティーって意味のようですね。

このキリテは専用のカップを使って、高い位置から紅茶とミルクと砂糖を何度も混ぜ合わせる独特の作り方があるようです。

食後の紅茶とデザートです。

手前は僕が選んだキリテです。奥に写っているのは、うちの奥さんが選んだスパイスティーのミックスです。

左にあるのは、米粉を使ったゴマとデーツのスイーツです。デーツは別名ナツメヤシなので、このスイーツにもヤシが関係してきますね。

これはスリランカの仏教徒が聖地を巡礼した時に、その地域の住民が作って巡礼者に配るおやつだそうです。

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僕らが食事を終えた時には、他のお客さんは退店していて、僕らだけだったので、お店の方にスリランカのお話やお料理のお話などいろいろ聞くことができました。

スリランカのことは何でも知っていそうで、僕らが質問したことには何でも優しく答えてくださいました。

結果的に長居してしまいましたが、とても充実したランチになりました。

お店の外の、スリランカカレー盛り付けの絵。
スリランカの食や紅茶、文化に興味がある方は是非。

店名 紅茶屋さん

オフィシャルHP→こちら

電話 048-622-5931

住所 埼玉県さいたま市大宮区三橋4-233-2

営業時間 ランチ営業(スリランカカレー) 12:00~14:00 日曜営業

ランチは事前予約制

カフェ営業(スリランカ紅茶) 10:00~18:00 (冬タイム=11:00~17:00)

JR大宮駅西口より 西武バス1番乗り場 『大宮西高校』下車
バス10分、バス停より徒歩7分

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ちょっと行きにくい場所ではありますが、この記事の内容に少しでもピンと来た方は、絶対に行く価値がありますので是非行ってみてください。

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twelve 青木 健太朗

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