フィンランドのアルヴァ アアルト自邸の記事も漸くアップできたので、その流れでこの最新記事もアップします。
神奈川県立近代美術館 葉山にて現在開催されている「アルヴァ・アアルト – もうひとつの自然」に行ってきました。
会期は2018年9月15日~11月25日です。
こちらの神奈川県立近代美術館 葉山は以前、チェコのアニメーション作家であるヤン シュヴァンクマイエルの展示や、アメリカのアニメーション作家であるブラザーズクエイ(クエイ兄弟)の展示をされていて、かなり興味があったのですが、結局行けずじまいで、今回が初めての訪問となりました。
シュヴァンクマイエルはまだしも、ブラザーズクエイとはなかなかマニアック路線ですね。
天気も良かったので、かなり気持ちの良い場所だと思いました。
入り口付近にある、こけしみたいな彫像。↓
この2体のこけし、遠目からかわいいなあと気になりつつも、スルーしてしまいました。
ですが、この作品はイサム・ノグチ氏の作品らしいです。
もっと近くで見れば良かったです。
今回の展示のチラシ
いざ、入館。
館内は撮影禁止なので、写真はありません。
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以前フィンランドにて、アアルト氏の事務所と、自邸を見学しましたが、このような展示はまた違う角度からアアルトを知ることができて大変勉強になりました。
館内の大きな空間を活かして再現された、パイミオ・サナトリウムの病室は一見の価値があります。
また、アアルト氏の初期の作品で、教会用にデザインされた椅子なども展示されていて、かなり味があって印象深い作品でした。
スツール60や、サヴォイベースが工場で作られる時の映像も作品として流れていて、これもファンとしては面白かったです。
それぞれの貴重な当時の椅子や、サヴォイベースの初期に使われた吹きガラスを流し込む木型も存在感がありました。
印象深かったことはたくさんあり書ききれませんが、僕がフィンランドで購入したかまぼこ状のタイルもちゃんと展示されていました。
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出口付近に、アアルトルームと称された空間があり、そこは写真撮影可能でした。
置いてある椅子には実際に座ることができます。
また、インスタグラム用として、この展示用に用意されたハッシュタグを使って撮影できる場所もありました。
ヴィープリ図書館をイメージして、等間隔にスツール60が配置された場所。いろいろなカラーが混ざっていて、中にはミナペルホネンのファブリックが使われているスツール60も混ざっていました。
無数に置かれたアアルト ファニーチャー。お宝です。
これもartek、vitra、AALTO MUSEO、ittalaなどがメインパートナー、スポンサーとして入っているから成せる技ですね。
というわけで、artek、vitraからの商売っ気を全く感じないわけではないです。
展示を一通り見た後に、実際にかなり頑張れば買えないこともないであろう高級家具を置かれては、もしかしたら購入を検討してしまう人もいるかもしれません。
さすがにタンクチェアは逆立ちしても買えません。場所もないし。
相模湾が見渡せます。
これもアアルトデザインの棚。
こんなシチュエーションの家に住みたいです。
かっこいいスツール60のポスターとオブジェたち。アアルトベースや、リーヒティエ プラントポット(Riihitie plant pot) もさりげなく置いてありますね。
ちなみにこの、リーヒティエ プラントポット(Riihitie plant pot)は、ミュージアムショップでも販売されていました。
景観と調和した素敵な建物でした。
こちらは海の方へ繋がる階段。
敷地内にはさりげなくいろいろな彫刻が置かれています。
美術館敷地内にオランジュ・ブルーというカフェがあります。
この景観を楽しみながら寛げる場所として、こちらも行ってよかったです。(↑の写真はカフェ内から撮影)
ちなみに車でお越しの場合、このカフェで2000円以上使うと、駐車場が1時間無料になります。
松などの木がいい雰囲気です。
美術館の裏側からこの細道に出ると海へとつながります。
夏ももう終わりですね。
陽が当たると少し暑いくらいですが、吹く風は気持ちの良い秋風でした。
会場
神奈川県立近代美術館 葉山
〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話:046-875-2800
会期
2018年9月15日(土)~2018年11月25日(日)
一応、チラシの地図を載せておきます。
twelve 青木 健太朗