第34回 大盆栽まつり (大宮公園駅 , 盆栽町) 2017.5.04 (園芸店巡礼24)

第34回大盆栽まつり

 

2017年5月3日〜5日です。

 

盆栽が有名な、さいたま市北区盆栽町の年間恒例イベントです。

 

多肉や塊根植物ファンにとって盆栽って距離感がありそうですけど、このイベントには Species nursery(スピーシーズナーサリー)さんが出店されています。

 

盆栽も多肉植物もしめて作るとかっこいいなど、通じるところもあるんではないでしょうか。どちらも植物という点では同じですし。

植物を厳しく育てる技法というものに漠然とした興味があるので、盆栽教室に通いたいんですけど、まだ実現していません。

 

当たり前ですが、盆栽のお店がたくさん出ています。お客さんの年齢層は比較的高め。若い人も全然いますよ。

 

 

鉢だけでの販売も多々あり。安いものから、銘があるような高いものまで。

 

 

天気はもっと晴れている気がしたんですが、曇りっぽいですね。

 

盆栽教室をやっている、藤樹園さん。

 

多肉植物も見かけました。

 

僕がやっているサボテンや多肉植物とはジャンルが違うので、パッと見ても何の植物か全くわかりません。

 

肥料や用土なども売られています。

 

 

 

↓こちらは23000円。かっこいいですね。

 

巨大盆栽

↑左にある藤の盆栽みたいなの綺麗です。

 

 

この中段は真柏(シンパク)でしょうか?幹のうねりがかっこいいですね。65000円の札が。

 

↓こちらは何か賞を取ったものみたいな感じなんでしょうか?植物の名前と、所有者の名前が。

 

 

 

 

 

↓着生ランでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

サボテンも。すみません種類わからないです。珊瑚なんとかって書いてあります。

 

結構、混み合っています。

 

スピーシーズナーサリーさんのブースを発見しました。盆栽町郵便局のすぐそばです。

綺麗なビルベルギアとか欲しかったですが、置く場所が失われつつあるので、ぐっとこらえました。

それにしても綺麗に育てているな〜と思いました。チランジア系やゲシリスなどの小さいバルブ系などが主流。ディッキア、アロエ、ペラルゴニウムなどもありました。

 

そして、別のお店にて、5個で1000円の鉢セットを購入。

今は100円均一という店もある時代なので、果たして一個200円という価格が激安なのかわかりませんが、千円札一枚で満足感が得られたことは確かです。

 

濃紺の鉢は2個同じもの。

盆栽鉢は浅いものが多いのですが、塊根系の植物は意外と根が長かったりするものも多いので、少しでも深めをチョイス。

多肉、塊根植物の根を切り詰めて浅植えできる勇気はないですが、とりあえずなんとなく浅めの鉢も入れておきました。

 

早速、やってみました。植え替え。

これは上下違う種類のサボテンを接ぎ木してみたものです。

上のサボテンは下のサボテンから水分などをもらっています。

接いでから1年くらい経っていると思います。ただ接合面がギリギリなのでこれからの成長過程で取れてしまうかもしれません。

 

穂木(上)は、エキノプシス 金盛丸 (Echinopsis calochlora) 以前、ダイソーとかで100円で購入。

台木(下)は、オプンチア エラータ 黒こけし(墨こけし) 298円でフローラ黒田園芸にて購入。

 

 

 

↓こちらは、上の穂木は、上記に紹介したものの穂木に使われている、オプンチア エラータ 黒こけし(墨こけし)。

要するに台木にするとき切って余った上の部分をこっちに接いでみた、という感じです。

台木はマミラリア エロンガータ 黄金司 (Mammillaria elongata)こちらも、100円均一のサボテンコーナーで100円だったもの。

要するに安価なサボテンを使い、接ぎ木の練習をしてみたということです。

別々のサボテン同士ですが、ちゃんと繋がって生き続けるんですよね。不思議です。

 

本来、サボテンの接ぎ木は成長が遅くて希少なサボテンや、弱いサボテン(難物とか)、または葉緑素を持たずに生まれてきた全斑のサボテンを穂木に、丈夫な柱サボテンを土台にして接ぐことによって穂木を安定的に成長させる技法です。

 

台木は丈夫な竜神木や、袖ヶ浦、三角柱などが使われることが一般的なようです。

 

あと台木に使われるサボテンは挿し木(カキコとか)ではバイラスが混入している可能性があるため、実生からのものを使うことが推奨されています。

バイラスは種子には移らないようなので。

接ぎ木はサボテン意外でも同じ科の植物であればできるようで、ユーフォルビアなどもよく接ぎものを見かけます。パキポディウムでも丈夫なラメリーを台にしてブレビカウレを接いだものなど見かけます。

 

また、「マダガスカル異端植物紀行 湯浅浩史 氏 著 日経サイエンス社」の一文によると、ディディエレア科の植物は、サボテン科や、スベリヒユ科との科間接木が可能とのことが書かれています。

 

スベリヒユ科といえば、ケラリア(Ceraria)やアボニア(Avonia)、タリナム(Talinum)、アナカンプセロス(Anacampseros)などが有名です。

この辺の植物が他の科の植物と接ぎ木されていたらなんだか不思議です。本当にできるのでしょうか?

今度機会があればやってみたいです。

 

ケラリアで失敗したらキツイですね。

 

ちなみにこの本です。

マダガスカルの固有種などについて色々と書かれています。

 

以前、五反田ビッグバザールSpecies nursery(スピーシーズナーサリー)さんにて購入した、レデボウリア ソシアリス(Ledebouria socialis)も植えてみました。

ちょうど花が咲いています。あまり気にせず適当に育てていたのでちょっと徒長しています。

 

こいつはどんどん分球して増えていきます。

奥の鉢は、以前こちらで紹介した、出西窯 (しゅっさいがま) の植木鉢です。

エケベリア セクンダ 綴化 (Echeveria secnda cristata)を植えてみました。

陶器の鉢にはなんとなく、リーズナブルな植物を入れてしまいます。

高価な植物はついつい黒プラ鉢でがっちり育てたいとか思ってしまうのです。

 

というわけで、盆栽まつりレポートでした。

多肉塊根好きも是非、訪れてみてください。もう今年のは終わってしまったので来年の5月ですが。

 

何か盆栽と多肉の共通点が見つかるかもしれません。

 

twelve 青木 健太朗