4月9日、公益財団法人 東洋文庫 ミュージアム イスラム展に行ってきました。
駒込にある美術館です。
国立国会図書館の支部だそうです。
外観もいい感じでした。
↑東洋的。
↑ エントランス辺り。
↓ミュージアムカフェへと続くところ
新緑感です。
↓こちらは壁に記された、色々なアジアン的なカリグラフィ。これは何文字でしょうか。
↓これはタイっぽいですよね。横に日本語での解説もあるのでチェックしてみて下さい。
↓カフェのメニュー
今回は寄りませんでしたが、ザビエルセットや、マルコポーロセットなど気になるネーミングのメニューも。
↓ こちらが展示スペースの手前部分。
貴重そうなデカイ古そうな本がたくさん置いてあり、いきなりかまされます。
この奥に展示があります。
展示自体は基本的には、こちらの美術館が所有している貴重そうな書物をひたすら展示していく感じです。
作品というか展示自体のボリュームはあまり多くはないです。
今回の展示の内容は、こんな今こそイスラムを知りましょうって感じでした。
おもしろかったのは、中国内のイスラム文化が紹介されていた事でした。
中国文化とミックスされたイスラムは、僕にとっては目新しいものでした。
<<キーワード>>
アホン【ākhūn】、清真寺、回教とか。
清真寺とは中国におけるイスラム寺院の呼称です。
↓こちら(wikiより拝借。たまにwikiにはお世話になっている分、寄付してるので許して下さい。)
ミクスチャー感がハンパないです。一見、霊幻道士とかに出てきそうですが、細かい部分を見るとイスラム的。
こちらは壁に彫られたカリグラフィー。
文化の衝突地点では、いつもどこでも戦争とか争いごとは絶えませんが、一方でこうした文化の溶け合った相乗的な良さが生まれるのも事実だと思いました。
例えば、長崎のキリシタンだったり、十字軍の遠征だったり、アメリカの音楽のブルースやロック(ロカビリー)だったり、僕が好きなインディアンジュエリーもインディアンの文化とスペインからの様式のミックスだったりします。
様々なミックスが新文化の成立の根源にあるそうですし、とにかく枚挙に暇がありません。
第三者としては、素晴らしいものが生まれていたりするのに、どうして喧嘩するんだろうとか安易に思っちゃいますが、当事者にしか分からない事もあるのだと思います。
それとやはり見てて思うのが、植民地主義みたいなものが色々な文化の拡大だったり、こうした禍々しい惨状を生み出している要因では〜と。
話、飛躍しましたが、そんな事を思わせる展示でした。
恒例の戦利品のコーナー。ミュージアムショップにて。
謎のステッカー。
こちらのミュージアムショップ、個人的に期待を上回る内容でした。
色々なミュージアムショップでは、その企画のアートワークをテンプレートに当てはめて適当にこなしたっぽいような、クリアファイルやメモ帳やボールペンやTシャツなんか良く見かけます。
そういうのはあまり欲しいとは思わないのですが、こちらはおそらく現地からのインポート品や、良い意味でこんなの誰が買うんだという怪しげなアイテムも売られていて好感度アップでした。
なんかスーベニール感みたいな物があってワクワク楽しくて良かったです。
展示にあった、中国のお札とイスラムの文化がミックスされたような、古い絵というかアートワークが良かったです。
おそらく著作権とか切れてると思うので、そんなものこそステッカーとかにしてミュージアムショップで売ってほしいな〜なんて思いました。
Tシャツにしたとしたら、一般的には売れなそうですが、個人的にはかなり悩みそうです。
ベトナム系?の器などと、迷った挙げ句、アラビア文字のカリグラフィが施された陶器の器をゲットしました。 今回の展示にも合わせて。
一個1500円くらいだったような。在庫、もう少しありそうでした。ひとつひとつ手描きで雰囲気が違いました。
この碗で白米を食べたら、なんだか変な気分。
僕は、アラビア文字には以前から惹かれていて、(欧米人が漢字に魅了されるが如く) 数年前にはアラビア書道教室に通っていました。
その時の授業で書いたヤツ。
アラビア文字は流れる水のような、自然な線の強弱が美しいな〜と思っていました。
作品といえる所まで行かず、仕事が忙しくなってきたのを境に行くのをやめてしまいましたが、やっぱり良いなと思います。またリベンジしたいです。場所は広尾です。
日本のアラビア書道でもかなり有名な本田 孝一 先生が直々に教えてくれます。
それで1クール(半年かな?)で、確か1〜2万くらいの受講料だったので、考えようによってはかなりお得です。
皆さんも是非、異文化交流 してみて下さい!
(ちなみに東洋文庫のイスラム展は、この記事を書いた時点で終了しています 笑)
twelve 青木 健太朗