いまさらながら。~スーツ並木/ネメス/カティンカなど~

こんばんわ。青木です。

 

暖かくなったり寒くなったりの毎日ですね。

花粉が飛び始めたというニュースがあったかと思えば、明日(今日)は雪が降るらしいとなんだかハッキリしてくれと言いたくなる陽気です。

それと同時に確定申告の時期ですね。3月15日(木)までです。

 

こういったブログものをはじめると最初は意気込んでいますが、ついつい更新が滞ってしまい、なぜだかいつも1ヶ月に一回ペースになってしまいます。さらにはいつも長ったらしい文章になってしまうので、それを分散できたらいいんですけど、、。今回も無理でした。

本題なのですが、訃報です。

世田谷区は梅が丘にあるモッズスーツで有名な「洋服の並木」店主の並木祐三氏が、去年5月になくなっていたようです。

もう数ヶ月で1年経ってしまうので、ご存知だった方からは何をいまさらと言われるかもしれないですが、僕はさっき知ったので大変驚いている最中です。

 

数年前にスーツを新調する機会があったのですが、フォーマルな洋服に造詣が浅い僕は、どうしたらいいのかと困ってしまい、アパレルの先輩などに訪ねてみたところこのお店を教えてもらいました。

 

こちらのお店は有名どころだとミッシェル・ガン・エレファントやドリカム、東京スカパラダイスオーケストラ、氣志團など、多くのアーティストや芸人などに支持されてきたオーダーメイドの名店だそうです。値段も割とリーズナブルです。

 

 

世間的にどのくらい有名なのか知らないのですが、一度行けば容易に忘れられないダンディな?ユーモアがある?すっとぼけたような?、、なんて形容したらいいのかよく分からないですが、とにかく印象に残る親父さんでした。

採寸時に「あなた太る予定ありますか?」と尋ねられ、「いやぁ〜、今のところは予定は無いです」と言ったばっかりに、かなり細く作られてしまい、現在では履けるんですが、しゃがめないという事態に。まぁ予定通りに行かなかったというだけの話なんですが。

その他にも親父さん(店主)はデザイン的にもどうせなら攻めて行きたいようで、モッズなのかとかバンドをやっているのかとかいろいろ聞かれ、僕の着地地点が割と無難なものである事を知ると、ちょっぴりつまらなそうな顔をしていたような。ちなみに地元の友達などと5、6人くらいで行ったのでそういうのも楽しい思い出となっています。

 

去年くらいからまた新しいものを作ってもらおうかななんて思い出したりしていたんですけど、まさか亡くなっていたとは、、今さらですが心よりお悔やみ申し上げます。

 

今後も店主の遺志を継いで営業を続ける。と、記事にあったので気になる方はぜひ。(普通のも全然作ってくれますので)

 

※ちなみに梅が丘駅前に「ナミキ」という名前の別の洋服屋さんトラップがあり、初心者を翻弄してくるので迷わないように。

 

訃報記事はこちら

お店のHPはこちら

 

↑名前刺繍入りw

そういえばモッズと言えば、twelve相方 江原が ” DVD持ってはいたがずっと眠っていた映画 ” として「さらば青春の光」をついに観たという事で、その話になりました。

 

ネットなどで調べてみると、主人公ジミーは最後、崖からランブレッタごと落っこちているように見えますが、実はあれ死んでいないそうです。映画冒頭部分になにやらその後の姿が映っているようです。見返してないので分からないですが。

なんだか最近も、各方面の巨匠や文化人など僕も個人的に好きな方などがお亡くなりになっていて悲しいです。

 

プロダクトデザイナーの柳 宗理 氏(2011年)や、衣装デザイナーの石岡 瑛子 氏、ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス 氏も新作を撮影中にバイク事故で亡くなるという大変悲しいニュースがありました。

 

石岡 瑛子 氏のお仕事で、僕が知るのは「落下の王国」という映画だけなんですが、こちらはストーリーより映像美などが良かったです。

そういえば映画のストーリーは、アメリカの作家サリンジャー氏の短編作品「笑い男」に筋が似ているなぁ〜とピンときました。物語を語る人間の気分や精神状態によって物語が良い方向や悪い方向に流れていく二重構造ストーリーが。

 

 

この映画、もちろん石岡氏の衣装も素敵ですが、いまこの場をもって個人的に推したい部分が、主人公の女の子「カティンカ・アンタルー」ちゃんです。

太ってて全然かわいくないところがかなりツボでした。時にはおっさんのようにも見えます。

がんばって名前を覚えました。ちなみに彼女の他の出演作品も観てみたいんですが、他には全然出演していません。誰か監督、今の感じのあいだに使ってくれないですかね。

 

石岡 瑛子 さん全然関係ないですけど、カティンカ・アンタルーコレクションを流し見してください。

 

 

NHKで先日やっていた石岡 瑛子 氏の特番を録画したのを忘れずに観なくては。

そういえばファッションデザイナーのクリストファー・ネメス氏も2010年に亡くなっていて、それも去年(一年越し)に知ったときはびっくりしました。

訃報記事。

ネメスって今でもあるんでしょうか?なんか少し検索したらまだあるっぽいですね。

当時も面白い服がいっぱいあったような気がします。

クロップドとかサルエルパンツとか立体裁断とかあの時でもかなり攻めてたと思います。

服をいまゲットしても僕は着れないと思いますが、なんか作品集みたいな大型本などあったら欲しいです。一万円くらいは出せます!

 

 

こんな袋だったな〜と、、。

この平織りの布をドアップで描写したような絵柄、今見ても色褪せてはいないと思います。

 

そういえばと思って引っ張りだしてきた、10年以上も前にお店付近で遭遇した際のツーショットを初公開します。w

 

 

クリストファー・ネメス氏のセンターフロントにあるC.F.のプリントがお茶目です。この時も昼間からビール片手にふらふらしていた陽気なオッサンというイメージでたいへん好感が持てました。

 

改めて故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

Kentaro Aoki