以前購入した古写真集の紹介です。
「森へ」ダリウス・キンゼイ写真集
19世紀末アメリカ西部の開拓、木こりを撮り続けた写真家ダウリス・キンゼイの写真集です。日本では1984年に発売されたものです。
B4サイズくらいの大きさで厚みもあり、内容は写真と文章で充分なヴォリュームです。
表紙にもあるように、まず樹の大きさに心奪われました。
こんな巨大な樹ってあるのかぁ〜、、と。まるで人間が小人のように見えます。
当時、手つかずだったアメリカ太平洋岸の北部の森などは、雨にも恵まれたためこういった想像を絶するようなサイズの樹が生き生き成長していったそうです。
当時の主流だったガラス乾板を使った写真撮影だったようです。日本だと明治時代にあたります。
途中に足場となる板を入れて上の方に登っていっているようです。
作業は斧とこのバカでかい二人で使うノコギリです。こんなものはじめて見ました。(斧も引きの写真だとマッチ棒のようなサイズに見えますが、おそらく結構デカイ。)
当時のアメリカワークファッションの参考書としても見る事が出来るのではないでしょうか。
厚みこそないもののベルセルク(漫画)に出てくるドラゴン殺しを彷彿させます。
マウントレーニアなどマウントベーカーなどの当時の登山のようすもこのようにちょっとだけ出ています。女性とかこんな格好で大丈夫なんでしょうか?
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こんなに大きく育った樹をが次々と切り倒されていく様子は、なんだかかわいそうな気がしますし、森林破壊の写真集だと言われればそうなのかもしれないですが、当時の時代背景等もあると思うのでそこは言わない事にします。
こういった時代があり今があるというドキュメンタリー感覚で見る貴重な資料だと思います。
最近は写真集というジャンルも気になりがちですので、なにかオススメ本あったら教えて下さい。
kentaro aoki